新卒で大手企業に入社された方の中には、仕事が定型化されすぎて、面白みを感じないとおっしゃる方が結構います。
また、組織内での立場が在職歴と比例していることから何年も居場所がない状況に閉塞感を感じる方もいます。
こうした理由で大手からベンチャーへの転職を考えており、第二新卒での転職をベンチャーに絞って行うことを考えるでしょう。
今回の記事では、こうした悩みを持つ第二新卒者に向けて、大手からベンチャー企業への転職を希望する際の注意点を述べていきます。
大手からベンチャー企業へと転職をしたい第二新卒が注意すべきこと
大手からベンチャー企業へと転職をしたい第二新卒が注意すべきことは、以下の4つになります。
- 企業から求められることが違うのをよく理解する
- 実力主義であることを理解する
- 専門領域だけに集中できるとは限らない
- 社名で自己評価が上がっていることにベンチャーに入社してから気づく
- 理不尽な要求に耐える覚悟を持つ
一つずつ解説していきます。
1. 企業から求められることが違うのをよく理解する
ベンチャー企業と大手企業との間には、かなり異なる企業文化があります。
一方は、数百年続く伝統を重んじる文化が根付き、一方はこれからのビジョンを実現するために利益になることを死ぬ気でやり抜くこと文化が根付く必要があるでしょう。
こうした違いから生まれる注意点は、「自発的に動けるか否か」です。
ベンチャー企業の多くが人材不足がゆえにほぼ全ての仕事をこなさなければいけないフェーズが必ずあります。
それは、エンジニアとして採用されようと、営業として採用されようとしても一緒です。
人が足りなければ、自発的に行動し、業務の穴埋めをしなければいけません。
この点において、自ら進んでインプットとアウトプットを継続していける能力は必要不可欠と言えます。
2. 実力主義であることを理解する
大手ではシステム化された業務を正確かつ、滞りなく行うことが必要となります。
しかし、ベンチャー企業の場合、こうした組織内での立ち回りは評価の対象となりません。
なぜなら、売り上げに直結しない部分を評価しても会社は大きくならないからです。こうした理由から一人一人の実力が非常に重要視されます。
働いている年数よりも実力で判断されることがほとんどであり、年齢や勤続年数による優位性はないため、毎日ただ仕事をこなしているだけではすでに周りに追い抜かれてしまいます。
この風土やプレッシャーがかかるのをよく理解した上でご自身がやっていけるのかをよく考えてから転職しましょう。
3.専門領域だけに集中できるとは限らない
一番目と重なりますが、自分がやりたい仕事だけをやれるなんてことはありません。
人手不足を解消するべく、同時並行して複数の業務を担当していく能力が必ず求められます。
多くの経験が積めるという点でメリットにもなりますが、一つのことを極めていきたいと思っていると、実際に入社した際に大きなギャップを感じてしまいます。
ベンチャー企業においても自分のペースを守って仕事をしたい方は、スケジュールを立てて自己管理をするなどの工夫が必要となります。
4.社名で自己評価が上がっていることにベンチャーに入社してから気づく
大手で営業職を経験されている方なら身にしみているだろうが、相手先でペコペコされることが多いでしょう。
しかし、取引先があなたに対してペコペコしているではなくて、あなたの肩書きに対して信頼と敬意を払っているに過ぎません。
この状況を勘違いして、自分は権力を持っている、実力があるんだと思い込んだままベンチャー企業に入社してしまうと大きなギャップを感じ、ベンチャーでの仕事で大きな成果を出せないことにつながります。
あくまで、今の肩書きは大手にいるからあるものであり、無名の会社に入社してからはゼロからのスタートだと覚悟するべきです。
5.理不尽な要求に耐える覚悟を持つ
上記でも述べた通り、大手企業に勤めていると取引先との関係性が”お客様”の場合が多いでしょう。
しかし、ベンチャー企業で仕事をすることは受注先になることを示し、規模の小ささや実績の無さから理不尽な納期を押し付けられたり、不利な契約になることがあります。
こうしたタフさを要求される場面が幾度となく訪れ、あなたの常識とは異なる世界に足を運ぶことになるでしょう。
人によっては、その環境を求めて大手企業を辞めたとなればいいですが、辛いことがあるのは覚悟しておいた方がいいでしょう。
まとめ【大手からベンチャー企業へと転職をしたい第二新卒が注意すべきこと】
- 企業から求められることが違うのをよく理解する
- 実力主義であることを理解する
- 専門領域だけに集中できるとは限らない
- 社名で自己評価が上がっていることにベンチャーに入社してから気づく
- 理不尽な要求に耐える覚悟を持つ
以上が「大手からベンチャー企業へと転職をしたい第二新卒が注意すべきこと」になります。