- もう正社員にはなれないんじゃないか
- これで人生詰んだわ
- 新卒の会社を辞めなければよかった
こんなことを考える第二新卒者は非常に多いです。
しかし、その不安や悩みは本当にあっているのでしょうか?
初めての転職をこれから経験するであろう第二新卒者は、現在の転職市場の現状を正確に把握していないはずです。
そして、第二新卒から正社員になる方法はたくさんあるのに過度に不安になっているのが正直な感想でしょう。
ここからは、正社員になるための考え方やその具体的な方法に関して解説していきます。
本当に詰んだ?うまくいかない?第二新卒から正社員になる方法と考え方
まず、具体的な考え方と行動(正社員になる方法)の二つに分けて箇条書きしました。
・第二新卒から正社員になるための方法(行動)
- 面接対策を丁寧に行っている第二新卒向け転職エージェントを利用する
・第二新卒から正社員になるための考え方
- 今の会社を辞めずに実績や経験をつむ
- 大企業への就職を諦める
- 有効求人倍率が高い業界へとキャリアチェンジする意思を固める
- 第二新卒を高く評価してくれる会社に焦点を絞る
一つずつ解説していきます。
第二新卒から正社員になるための方法(行動編)
ここからは、第二新卒から正社員になるための具体的な方法(行動編)をお伝えしていきます。
面接対策を丁寧に行っている第二新卒特化型転職エージェントと、求人数が多い大手転職エージェントを併用する
行動編では、第二新卒特化型転職エージェントと大手転職エージェントを併用して利用することです。
※第二新卒特化型転職エージェントとは、第二新卒、20代の転職市場を熟知している中小転職エージェントを指します。
なぜなら、中小、大手転職エージェントを利用することで、第二新卒者でも不利なく転職活動ができるからです。
早期離職した第二新卒者は「なぜ退社したのか?」「弊社では長く続けることができるのか?」といった際どい質問に答えづらいものです。
また、入社してから退職するまで具体的にどのような実績や経験を積んできたのかを説明することもままならないでしょう。
こういった第二新卒特有の悩みを解決してくれるのが、第二新卒特化型転職エージェントの大きな特徴です。
とくに、面接対策に至っては第二新卒の転職市場や面接での傾向を熟知している中小転職エージェントを利用することで効果的に選考を通過することが可能です。
一方、中小転職エージェントにもデメリットがあります。
それは、求人数の少なさです。求人数が多い中小転職エージェントでも5000〜1万件と、大手転職エージェントと比べると、中小転職エージェントの求人数は5分の1程度となってしまいます。
しかし、そうしたデメリットを補うために大手転職エージェントを併用することで互いのデメリットをなくすことができ、第二新卒者もその恩恵を受けることができます。
大手転職エージェントの最大の強みは求人数であり、3万件ほどの求人を保有しています。
その中には、もちろん「第二新卒歓迎」の求人も多く、リクルートエージェントでは1600件以上の第二新卒歓迎求人を保有しています。
このように、第二新卒者の弱みである面接対策を中小転職エージェントで鍛えながら、求人数が多い大手転職エージェントで優良企業へのエントリーを行う、といった戦略をとることが第二新卒から正社員になる具体的な方法となります。
少なくとも転職エージェントの利用は欠かせない要素の一つであり、転職エージェントを利用することで30%も書類通過率が高まることがわかっています。
下記の記事では、「転職エージェントに関する基礎知識」と「第二新卒者におすすめの転職エージェント」を厳選して紹介しています。
エージェントに関する情報を網羅した記事になっているので、ぜひ参考にして、転職成功を手繰り寄せてください。
第二新卒から正社員になるための考え方
今の会社を辞めずに実績、経験をつむ
今の会社の仕事や人間関係、その企業独特のルールなどに関して大きな不満がない場合は、現在の会社を辞めずに実績や経験をつんでいくことも非常に重要な考え方です。
新卒入社後、半年や一年で辞めることが「この子はまたすぐに辞めてしまいそうだ」というレッテルを貼られてしまうことは、もちろんあります。
そして、それが仇となって第二新卒での転職がうまくいかないなんてありえるでしょう。
こうしたことから現行の会社に多少の不満を抱えながらも仕事を続けていくで25歳、26際での転職を有利に進めることができるでしょう。
有利に進めることができるという意味ですが、3年の勤務実績があることでキャリアアップとしての転職が可能になることです。
例えば、新卒での面接では「自身の強み」や「自己PR」など実際の業務とは全く関係ない話をして、採用された方が大半を占めます。
しかし、これが3年間の実績を作ることで少なからず面接を行う会社と対等な関係を築けるようになっています。給与交渉やそのほかの待遇でも新卒よりも有利な条件を提示できるでしょう。
ただ、言い換えれば3年間やってきたことを面接の材料にして、面接官にあなたが入社したい企業に対してどのようにその経験や実績が役立つのかを説明しなければいけません。
そのため、3年間を社内ニートとして過ごしてきた方には会社を辞めることをおすすめします。目立った実績や経験がないのであれば、それは第二新卒での立場とほぼ同等であると考えるべきです。
むしろ、早めにやめた方がポテンシャル採用として異業界、異業種に転職できる確立は高くなるでしょう。
こうしたことから実績を積んでいける自信や能力があるのであれば、このまま会社に残る方がいいでしょう。
一方、社内ニートとして何の学びもないという方の場合、転職を前向きに検討していくことも視野に入れるべきです。
大企業への就職を諦める
中小企業に勤務し始め、福利厚生や労働環境の悪さが嫌で会社を辞めた人の中には、第二新卒から大企業への転職を考える人もいるでしょう。
ただ、そうした考えは持たない方がいいでしょう。
なぜなら、上手くいかない場合が多いからです。
年功序列や終身雇用といった大企業の伝統が終わりを迎えつつあると言われていますが、未だにこうした考えが残っているのも事実です。
こうした考え方を持った上司や経営層が残っているのもあり、なかなか中途で正社員を雇おうとはなりません。
新卒を大量に雇用し、その中から優秀な人を昇進させていくことがごく当たり前に行われてる企業体質であえると考えれば、経験や実績がない第二新卒を採用する理由などどこにもないとわかるでしょう。
そのため、第二新卒から正社員への転職を目指すのであれば、中小企業を焦点に当て転職活動を進めていくことが成功する考え方であると言えます。
有効求人倍率が高い業界へとキャリアチェンジする意思を固める
最も第二新卒から正社員になれる確率を高める考え方が「人手不足の業界にキャリアチェンジすること」です。
人手不足を明確な数値で表すことが出来る値として「有効求人倍率」があります。
この値は、求職者一人に対して、いくつの求人があるのかを数字で表したものになります。
具体的な数値を表に表したのでご覧下さい。
職種 | 求人倍率 |
全体 | 1.85 |
営業系 | 1.61 |
企画・管理系 | 1.63 |
技術系(IT・通信) | 8.25 |
技術系(電気・機械) | 2.97 |
技術系(メディカル) | 1.48 |
技術系(化学・食品) | 0.83 |
技術系(建築・土木) | 4.58 |
専門職 | 5.16 |
クリエイティブ系 | 1.32 |
販売・サービス系 | 0.49 |
事務・アシスタント系 | 0.19 |
出典:「DODA転職求人倍率レポート(2021)」
上記は、2021年5月に行われたDODA転職求人倍率レポートから出典した図になります。
※有効求人倍率が2倍以上は赤字、1倍未満は青字で表記しました。
最も高いのは技術職(IT・通信)で有効求人倍率が8.25という結果になっています。これは、求職者一人に対して、8つ以上の求人があることを意味します。つまり、人材不足が深刻で転職しやすいということです。
*技術職(IT・通信)とは、WEBエンジニア、SE、インフラエンジニアを指します。
一方、青字の「販売・サービス系」「事務・アシスタント系」は倍率が高く、正社員就職が難しいということが分かるでしょう。専門性が弱い職種のため、求職者が多い一方、企業観点ではアルバイトやパートで補え、正社員として雇用するメリットが弱いことが挙げられるでしょう。
このように、業種・業界によって有効求人倍率は大きく異なり、効率よく正社員就職を目指すなら人材不足で困っているところを狙う必要があります。
未経験でも20代で若ければ、採用されやすく、求人を狙えば第二新卒から正社員になれるという考え方も持っておくと精神的に楽に転職活動を進めることが出来るでしょう。
第二新卒を高く評価してくれる会社に焦点を当てて転職活動を行う
「第二新卒」とインターネットで調べてみると、3ページ目以降に第二新卒枠での採用を行っている企業があることがわかります。
以下、第二新卒枠での募集を行っている会社とそのWEBサイトを箇条書きにしました。
※会社名をクリックすると、第二新卒の募集要項へと飛ぶようになっています。
会社名 | 募集職種 |
アクセンチュア | 戦略コンサルタント |
株式会社サイバーエージェント | ゲームプランナー、アベーバピグプランナー、広告商品開発など |
スターバックスコーヒー | マネージャー、サポートセンター、店舗スタッフなど |
サイボウズ | ITエンジニア全般、ビジネス職、コーポレートスタッフなど |
ブルーバーグ | マーケット調査、営業職など |
ごく一部の企業を抜粋していますが、これだけではなく多くの会社が第二新卒を採用したいという意欲があります。
その証拠として、上記すべての企業が「第二新卒専用の特設ページ」を開設している点です。
見てもらえれば、キャリア採用とは全く異なる意図で特設ページを開設しており、第二新卒のみを採用したい、という意欲が伝わってきました。
こうした企業はたくさんあるのが現状のため、意図的に第二新卒を高く評価してくれる企業に絞って転職活動を進めていくことも第二新卒から正社員になるための秘訣だと言えます。
まとめ
・第二新卒から正社員になるための方法(行動)
- 面接対策を丁寧に行っている第二新卒向け転職エージェントを利用する
・第二新卒から正社員になるための考え方
- 今の会社を辞めずに実績や経験をつむ
- 大企業への就職を諦める
- 有効求人倍率が高い業界へとキャリアチェンジする意思を固める
- 第二新卒を高く評価してくれる会社に焦点を絞る
以上が「第二新卒から正社員になる方法と考え方」のまとめになります。
下記の記事も参考にして、転職エージェント全般に関する知識もぜひ深めていってくださいね。