23歳転職で役立つ資格・使える資格10選【第二新卒】

23歳で初めて転職をしようとする人が考えるのが「まずは資格を取ろう」です。

しかし、資格を取ったからといってあなたが採用される大きな理由にはなりません。

なぜなら、「未経験者」だからです。

安易に資格をとれば転職できるだろうと考えるのは、転職を失敗させる考え方だと言えます。

例えば、医療事務の資格を取得すれば、転職できるのかといえば、倍率が高い中で未経験者が資格だけを持っていたとしても面接に呼ばれる確率は極めて低いでしょう。

ただ、各業界や職種には人手不足で仕事が回らない会社が多く存在します。こうした業界や職種で役立つ資格を取得することは、即就職に繋がったり、働きながら資格取得を斡旋してくれることが多々あります。

23歳での転職で”本当に”役立つ資格使える資格10選

ここからは、23歳の男女が未経験から転職に役立つ資格を紹介していきます。

ただ、その前に2つ注意点があります。

  • 1つでも転職に役立つ資格
  • 2つ以上で転職に役立つ資格

あくまで資格は、あなた自身がその仕事に対して、やる気があり、適性があることを示す一つの指標です。

それを理解した上で職種によって、1つでも転職に役立つ資格と2つ以上取得することで人事から高評価を貰える資格とがあります。

また、民間資格、公的資格、国家資格なのかによっても評価は異なってきます。

※もちろん、転職できるかは人材不足や会社との相性が前提です。

資格名職種
①宅地建物取引士不動産営業
②日商簿記2級とMOSなどのパソコン系(ワード、エクセル)経理
③TOEIC700点以上 or 英検準一級と貿易実務検定B級 or 通関士貿易事務
④基本情報技術者試験(国家資格)SE、プログラマー
⑤ITパスポート試験(基本情報技術者試験より難易度低め)IT企業の営業・事務
⑥准看護師学校 or 看護短大(違いは公的資格か国家資格) 准看護師、看護師
⑦介護福祉士(国家資格)介護福祉士
⑧作業療法士、理学療法士(国家資格)作業療法士、理学療法士
⑨指定保育士養成施設(大学、短大、専門) or 保育士試験(国家試験)保育士
⑩登録販売者登録販売者(医療品販売専門資格)

一つ一つ解説していきます。

不動産営業への転職に役立つ国家資格「①宅地建物取引士」

宅地建物取引士

「宅地建物取引士(以下、宅建)」とは、宅地、または建物の売買などを公平かつ誠実に法に沿った処理を行う専門家のことを指します。

人気資格ランキングでも常に上位に入る人気資格であり、不動産営業の職に就く場合に有効な資格だと言えます。

なぜ、この宅建と言われる国家資格を取得すると、転職に有利になるかというと「独占業務」と言われる宅建を所有している者しか行うことができない業務があるからです。これは、その他の士業系国家資格にも同じことが言えます。

権利を国家資格保有者のみに渡すことでその仕事を守る役割があります。

宅建の話に戻ります。

賃貸物件を借りている方ならわかると思いますが、物件を借りる際に必ず取引に関して重要事項を読み上げる人がいます。

こうした重要事項の説明や重要事項記名書への記名、押印といった業務は、宅建の国家資格を持った者がやらなければいけない法律となっています。

具体的には、各営業所に5人に1人の割合で宅建合格者を置かなければいけません。

こういった理由から宅建は、人気の資格であり、就職に強いと言われる所以となっています。

経理職への転職に役立つ民間資格「②日商簿記2級とMOS(パソコン系の資格)」

日商簿記MOS

経理職の定番の資格といえるのが「日商簿記2級」です。

ごく稀に3級でも転職に役立つといったことを見かけますが、それは営業職が数字に強くなる程度であり、経理職に転職する際、日商簿記2級は必須だと言えます。

その簿記2級にプラスして、取得した方がいいのがMOSなどのワード、エクセルの実力を示す民間資格です。

日商簿記2級を持っているのは、当たり前でそれに加えて何ができるのかを面接で説明する必要があります。その時にエクセルやワードが自由に扱え、かつVBAもできるとなれば事務職には受かるでしょう。

就職先は、民間の経理職だけでなく、会計事務所や中小の総務なども視野にいれることで事務職から経理職へキャリアチェンジも可能かと思います。

そのため、簿記を取得したから経理職一本ではなくて、事務職全般を転職先候補としてみることで転職できる可能性は広がります。

貿易事務への転職に役立つ民間資格「③TOEIC700点以上と貿易実務検定B級 or 通関士」

TOEIC貿易実務検定

経理職同様、非常に倍率が高い貿易事務への転職に役立つのが「TOEIC700点以上と貿易実務検定B級 or 通関士」です。

事務職の中でも専門性が高く、英語を使える仕事として非常に人気があります。

TOEICはよく知られた資格ですが、貿易実務検定はあまり知られていないかもしれません。また、通関士も知らない方が多いかと思います。

貿易実務検定では、インコタームズといわれるモノを輸出・輸入する際の貿易条件を規定する法律や貿易英語、貿易書類について勉強します。通関士も貿易実務検定と範囲が被ることがありますが、より細かい貿易条項を学びます。民間資格である貿易実務検定の合格率は、40%程度となっています。

一方、国家資格である通関士は10%程度となっています。

貿易事務に応募してくる経験者は、TOEIC700点以上は当たり前でそれに加えて貿易実務検定B級の資格を保有している方が多数を占めます。また、中には国家資格である通関士を持っている方もいます。

こうした経験者よりも未経験者が高評価を貰って、転職を成功させるには以下の点が重要になります。

  • 24歳以下
  • やる気、適性が面接で訴えることができる
  • 上記の資格をもっていること
  • 首都圏での転職活動

これらは経理職にも共通していると言えます。

24歳以下というのは、あくまで私の考えですが、未経験からの転職であれば若ければ若いほどいいです。そして、面接でしっかりと貿易実務に適性があり、やる気も十分あることを証明する必要があります。

その上、上記の資格を保持していることが最低条件でしょう。

最後に、最も重要なのが首都圏で転職活動を行うことです。

そもそも貿易を行うような企業は、規模が大きく、それなりの売り上げを上げていることから首都圏に集中しています。また、利便性の面でも首都圏で貿易業務を行う企業が多数を占めます。

SE、プログラマーへの転職に役立つ国家資格「④基本情報技術者試験」

基本情報技術者試験

ITエンジニアへの登竜門といわれる基本情報技術者試験ですが、「高度IT人材となるために必要な基本的知識・技能をもち、実践的な活用能力を身に付けた者」を資格取得と規定しています。

システムエンジニアやネットワークエンジニアが入社時に必ず取得する国家資格とも言えます。

現在、ITエンジニアは70万人以上の人手不足といわれているので、資格を取得し、ITのことを知っていると証明さえできれば、容易に転職はできるでしょう。

ただ、下請けのSEはかなり過酷な労働環境であることもよく知られています。一方、社内SEといわれる自社のシステムを構築するSEは、下請けのSEとは違い待遇が良く、システムや社内のITに関わるほぼすべてのことを業務内容していることから非常に人気なポジションとなります。

合格するために必要な学習時間は初心者で約200時間と言われており、試験合格率も約25%と低めでやや難易度の高い資格といえるでしょう。

しっかりと業界研究をしてから転職を目指しましょう。

広く浅くIT知識全般を身につけられる国家資格「⑤ITパスポート」

基本情報技術者試験

基本情報技術者試験より難易度はやや低めで、IT技術者を目指す人以外の多くの方におすすめの国家資格です。

ITパスポート試験の実施団体(IPA情報処理推進機構)によると、ITパスポートの資格を取得することで「ITを利活用するすべての社会人・学生が備えておくべきITに関する基礎的な知識が証明できる」と記載されています。

合格に必要な学習時間は50~100時間程度、合格率は例年約50%です。

IT企業に就職するためにIT知識を身につけておきたいという方、ITについて幅広い知識を理解しておきたい方におすすめの資格といえるでしょう。

准看護師、看護師への転職に役立つ国家資格「⑥看護師免許、准看護師免許」

看護師免許

准看護師は、通信制の学校や全日制の学校、週3日間の学校に通ったあと、公的資格に受かることで准看護師として働くようになります。

看護師も同様、学校に通ったあと、国家資格に合格することで看護師として働くことができます。

中には、働きながら准看護師学校と両立する場合もあるため、非常に便利な制度でしょう。

看護師は、転職が比較的楽な仕事であり、仕事も全国各地にあることから人気の職業だと言えます。また、子育ての両立も可能な仕事であり、30代から准看護師を目指す方もいます。

人間関係は、女性社会なのでなにかしら問題があるかとおもいますが、そうした場合はほかの病院などに転職すればいいことから精神的にも楽だと言えます。

夜勤がありますが、平均的に給料は高く、美容系の病院に転職することも可能なため、色々な形でキャリアアップがしやすい仕事でしょう。

介護福祉士への転職に役立つ国家資格「⑦介護福祉士」

介護福祉士

介護職も人手不足な業界なため、転職しやすい仕事の一つです。

学校に通う方法もありますが、実務経験を3年以上と実務者研修を受ける道を選ぶ社会人の方が多いと思います。その後、筆記試験に合格することで晴れて介護福祉士として登録されるようになります。

お金を稼ぎながら実務経験を積むことができる点で金銭面を気にしている社会人の方には、大きなメリットです。また、全国各地に就業場所があり、慢性的な人手不足から数年現場から離れてもすぐに職場復帰できるのも大きな魅力だと言えます。

中には、数年間介護福祉士をしてから、数年間海外に行って、また介護福祉士に復帰するという働き方をする人もいるほどです。

そのため、仕事には困らない職業の一つとなります。

作業療法士、理学療法士への転職に役立つ国家資格「⑧作業療法士、理学療法士」

作業療法士

医療や介護の現場で活躍している作業療法士と理学療法士ですが、両者には違いがあり、「日本リハビリテーション専門学校」の図を引用して説明します。

理学療法作業療法
目的基本動作の回復、維持、悪化防止応用動作と社会適応のための能力回復
内容起き上がり、筋力強化、座位保持、車いす移乗、歩行など食事、料理、遊び、スポーツなどを通して心と体の両面からサポート
活動の場一般病院・総合病院、リハビリテーション病院、老人保健施設、スポーツ関連施設など一般病院・総合病院、リハビリテーション病院、精神科病院、老人保健施設、障害者福祉施設、児童養護施設など

出典:「日本リハビリテーション専門学校

両方とも国家資格の受験資格を得るために大学や専門学校、短大を卒業しなければいけません。また、卒業したあとは国家資格を受験し、合格してから働けるようになります。

ただ、日本の超高齢化社会を人口ピラミッドから見てみると、無くならない仕事、一生食っていける仕事だとも言えます。そう考えると、三年やそこらの時間をかけて一生食っていける仕事が出来るのであれば、かなり割がいいように感じるでしょう。

保育士への転職に役立つ国家資格「⑨保育士」

保育士

給料が安く、拘束時間が長いと言われている保育士ですが、東京都内で仕事をする場合、手厚い家賃補助が付くようになりました。

その額最大で82,000円の借り上げマンションに住めるようになります。ただ、地方ではいずれも状況は変わっておらず、深刻な人手不足となっています。

保育士へのなり方は、

  • 国家資格を受けて合格、都道府県に認定される方法
  • 短大、専門、大学を卒業することで免許が得られる方法

の二つがあります。

三か月間で合格する人もいるくらいなので、社会人をやりながら国家資格を目指してもいいかと思います。

保育士も同様に、人手不足のため仕事に困ることはないでしょう。

登録販売者への転職に役立つ公的資格「⑩登録販売者」

登録販売者

登録販売者とは、医薬品の第二類までを取り扱える小売店の販売員のことを指します。主な就職先は、ドラッグストアとなっています。

薬剤師並みの給料を貰えるわけではありませんが、利益率が高い医薬品の販売業務ということもあり、以外にも年収は400万円前後だと言われています。

就職もそこまで難しくなく、穴場な資格とも言えます。

パートでの給料はそこまで高くありませんが、正社員や店長になることで手取り25万円以上を得ることができるでしょう。

【補足】グローバルに仕事したい人にとって英語力はコスパが高い

翻訳のツールは日々進化しておりますが、翻訳を介さず直接コミュニケーションできる英語力があればビジネスマンとして評価されやすいことは今後も変わりません。

実際に多くの求人案件を見ていても、英語が話せるだけで年収100万円以上高い求人にエントリーできることは多々あります。

グローバル企業、外資系企業で働くことが苦でない方にとっては、「英語力」が最もコスパの良いスキル・資格といえるでしょう。

ただし転職の履歴書に書くなら、TOEICは最低600点以上(990満点の6割以上)、TOFELは72点以上(120満点の6割以上)、英検は2級以上を取得しておかないとアピールにならない点は注意が必要です。

TOEICはビジネスパーソン向け(民間企業で働きたい方)、TOFELはどちらかいえばアカデミック向け(国際機関・公的機関で働きたい方)のイメージが強いので、目的に合わせて受験を検討するといでしょう。

料金は2021年時点でTOEICが7,810円、TOEFLはUS$245(約2.5万円)です。

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まとめ

以上が「23歳の転職で役立つ資格」になります。

もしも、上記で紹介した資格を取得しないのであれば、転職エージェントを利用しての転職をおすすめします。

次の章で、資格なしでも正社員就職ができる転職エージェントを併せて紹介しますので、気になる方はチェックしてみてください。

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