採用担当者や第二新卒者自身は、第二新卒を採用するメリットを考えたことはあるでしょうか。
新卒とも中途採用とも違う第二新卒者を採用することに関して、懐疑的な目で見ている方も多いのが実情です。
しかし、実際は第二新卒を採用することにもメリットがあります。もちろんデメリットもあります。
今回の記事では、「第二新卒を採用するメリットは”研修のコストがかからず挫折をしている”」をテーマに解説していきます。
第二新卒を採用するメリットは”研修のコストがかからず挫折をしている”
第二新卒者を採用するメリットを箇条書きで書き出しました。
- 第二新卒向けの研修コストがかからない
- 挫折や失敗をしている 素直で指導のしがいがある
- すぐに入社してもらえる
- 新卒で応募が集まらない企業にも応募がある
1つずつ解説していきます。
メリット1 第二新卒向けの研修コストがかからない
社会人経験のある第二新卒者ならば、新卒者向けの研修コストがかからないメリットがあります。
新卒で入社した会社で一度一通りの新人研究を経験しており、基礎的なビジネスマナーの知識や実践、仕事の進め方などを習得しています。
こうした研修を一人のためだけに行うと費用がかかり、安くはない金額を払わなければいけません。
もちろん、前職と異なる業界、職種への転職に伴い、自社ならではの仕事の進め方や業界の知識を教える必要はありますが、「社会人としての基礎スキル」を教える手間をが省けるのは確かです。
メリット2 挫折や失敗をしている
第二新卒者、既卒者、フリーター向けの転職支援サービスを展開している株式会社UZUZの代表が第二新卒者への評価をこのように表しています。
近年は「一度失敗した若者」としてではなく、「挫折経験をもっているからこそ成長意欲が高い人材」として、既卒・第二新卒者を見てくれる企業が増えてきました。
既卒、フリーター、第二新卒の就職活動は、もちろん楽しい事ばかりではありません。でも、就職活動は、自分の人生を変える「就活はじめの一歩」になります。
たとえ小さな一歩だとしても、その一歩は確実にあなたの成長に繋がると信じています。
引用:就活はじめの一歩
このように、第二新卒者を「挫折経験を持っているからこそ成長意欲が高い人材」と評しています。
20代の転職市場をよく知る方が述べている言葉だけあって、説得力があるメッセージです。
実際、「失敗を糧にして成長していける人材」は、どんな企業でも喉から手が出るほど人材でしょう。
いかなる理由があったにせよ、第二新卒者は一度会社選びを失敗しており、その失敗は非常に大きな経験となっています。
一度失敗しているからこそ、新卒の時にはわからなかった「自分に合う会社」というものを明確に持っていることが多く、その点も踏まえて成長できるポテンシャルも持つ人材であると言えます。
メリット3 すぐに入社してもらえる
新卒社員と比べて、すぐに入社できる点もメリットであると考えられます。
新卒者の場合、採用活動から入社するまで数ヶ月から1年近く待たなければいけませんが、第二新卒者であれば採用後数ヶ月で入社してもらえます。
入社までの期間が短いことは、戦力化や採用コストの早期化という点でメリットでしょう。
メリット4 新卒で応募が集まらない企業にも応募がある
認知度が低い企業も第二新卒者のメリットを受けることができます。
知名度が低く、一般消費者向けのサービスや製品を販売しない企業は新卒からの応募が極端に少ないでしょう。
しかし、第二新卒者であれば一度就職している経験から企業選びの軸が異なります。
世間に知られていないけれど、業界1位の優良企業や規模は小さいけれど、労働環境がいい優良企業などへの応募も十分視野に入れていることが多く、中小企業がターゲットになるでしょう。
こうした企業とめぐり合うことができれば、第二新卒者も早期離職することなく、定着することが多いに考えられます。
第二新卒を採用するデメリットは”早期離職の可能性がある”
一方、第二新卒を採用する際のデメリットも存在します。
- 早期離職してしまう可能性がある
- 企業側の柔軟な受け入れ態勢が求められる
1つずつ解説していきます。
デメリット1 早期離職してしまう可能性がある
第二新卒者を「挫折経験を持っているからこそ成長意欲が高い人材」と評価することもできますが、逆にいうと、「入社〜3年程度で早期離職した人材」と言い換えることもできます。
中には、やめ癖が元からついている第二新卒者や理想を追いかけて企業を転々とするジョブホッパーの素質を持った人材もいるでしょう。
こうした人材を見極めることができなければ、数百万円の無駄金が生まれることになります。
もちろん、新卒で採用する際もコストがかかっていますが、辞めやすいという点で見るとリスクはあるでしょう。
デメリット2 企業側の柔軟な受け入れ体制が求められる
第二新卒者は、新卒でも中途採用でもない中途半端な位置に属しています。
これが意味することは、どこまでを丁寧に教えて、どこまでをほったらかしにして成長を見守るかという判断が企業側に求められる点です。
少なくとも、誰の教えもなしに戦力へとなることはなく、何かしらの業務知識の研修やその会社の仕事のやり方を教える必要はあるでしょう。
企業側に第二新卒者を受け入れ、見守る力が求めれます。
まとめ
- メリット:第二新卒の研修コストがかからない
- 挫折や失敗をしている 素直で指導のしがいがある
- すぐに入社してもらえる
- 新卒で応募が集まらない企業にも応募がある
- デメリット:早期離職してしまう可能性がある
- 企業側の柔軟な受け入れ体制が求められる
以上が「第二新卒を採用するメリット、デメリット」のまとめになります。
当サイトでは、第二新卒の基礎知識にまつわる記事も執筆しています。
下記の記事も参考にして、第二新卒の基礎知識を深めていただければ幸いです。
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