新卒での仕事がきつい方や新卒でブラック企業に入社してしまった方は、以下のような疑問を持つでしょう。
- 第2新卒(第二新卒)・20代での転職は難しいのか?
- 新卒入社した会社がとにかくきついけど、転職できるのだろうか
今回の記事では、こうした疑問にお答えする形で「第2新卒(第二新卒)・20代からの転職」が難しいのか、きついのか求人数の増加と採用ニーズの観点から見ていきます。
結論:第2新卒(第二新卒)・20代からの転職は難しくない、きつくない
結論から述べると、第二新卒・20代からの転職は難しくありません。
その理由として、以下の3つが挙げられます。
- 第二新卒の採用ニーズの高さ
- 求人数の増加
- 有効求人倍率の上昇
マイナビジョブ20’sにおける「第二新卒の採用ニーズの高さ」
出典:マイナビジョブ20’s
第二新卒、20代に特化した転職エージェントとして有名なのが、大手マイナビが運営する「マイナビジョブ20’s」です。
そのマイナビジョブ20’sが第二新卒の採用ニーズに関して企業にアンケートをとった結果がこちらになります。
2014年、第二新卒の採用で重視した基準は「入社意欲の高さ」が41.5%で最も高く、次いで「一緒に働ける人材か」が36.5%という結果になりました。
また、今後1年間の第二新卒者の採用見通しでは、「積極的」と回答した割合は62.2%(【本年よりも積極的】18.1%+【本年と変わらず積極的】44.1%)でした。2012年に「積極的」と回答した企業は43.4%であり、ここ数年で第二新卒者に対する採用ニーズは広がっていることがわかります。
つまり、6割強の企業が第二新卒の採用に関して「積極的」だと述べました。そして、近年第二新卒の採用ニースが広がっていることがわかると思います。
次は、大手転職エージェントのDODAの求人数の増加から第二新卒の採用状況を見てみます。
DODAにおける「第2新卒の求人数の増加」
出典:DODA
大手転職エージェントである「DODA」によると、2010年2月から2010年9月にかけて約20%増加していいます。もちろん、7年も前の古いデータなので信用性にかける面もあります。
ただ、2017年現在の有効求人倍率は、2.43倍になっていることから1人に対して2.43の求人があることになります。
職種、業種別の有効求人倍率に関してはDODAの「転職求人倍率レポート」を参照ください。
※有効求人倍率とは、有効求人倍率とは、「求人数(仕事の数)」を「仕事をしたい人の数」で割ったものです。これは、世の中にどれくらい求人(仕事)があって、それにどれくらい応募(仕事をしたい人)があるかを表しています。
このことを考えると、転職市場は圧倒的に売り手市場であると言えます。
求人倍率から見る転職市場【第二新卒・20代】
ここまで2つの資料をみて、求人数や第二新卒への採用ニースが広まっていることがわかったと思います。
しかし、転職する際、第二新卒の方は業種や職種を変えることが多々あると思います。そこで、業種・職種別の求人倍率を見ることであなたが望む業界はどのような状況なのか、転職しやすいのかを具体的な数字で判断してみてください。
業種 | 求人倍率 | 職種 | 求人倍率 |
IT・通信 | 6.12 | 営業系 | 2.44 |
メディア | 2.55 | 企画・管理系 | 1.62 |
金融 | 1.46 | 技術系(IT・通信) | 7.50 |
メディカル | 2.49 | 技術系(電気・機械) | 4.54 |
メーカー | 1.54 | 技術系(メディカル) | 2.61 |
商社/流通 | 0.77 | 技術系(化学・食品) | 0.99 |
小売/外食 | 1.14 | 技術系(建築・土木) | 3.83 |
サービス | 2.78 | 専門職 | 5.03 |
その他 | 1.62 | クリエイティブ系 | 2.32 |
販売・サービス系 | 1.18 | ||
事務・アシスタント系 | 0.23 |
出典:DODA「転職求人倍率レポート」
IT・通信が6ポイント以上で圧倒的に人材不足で苦しんでいるのがわかると思います。
その次に専門職や電気・機械などの技術職が人材不足に陥っています。
一方、事務アシスタント系や商社、流通といった仕事は、求人数が少なく、求職者が多いと言えます。
このことから転職しやすい職種・業種がよくわかると思います。
第二新卒でプログラミングを身につけることができれば、比較的容易にキャリアチェンジを実現できるでしょう。
まとめ|第二新卒・20代からの転職は難しくない・きつくない
結論として、「求人倍率を見て職種・業種を選べば、第2新卒(第二新卒)での転職は比較的容易にできる」と言えます。
何をもってして「第二新卒の転職は難しい、きつい」というのかは、本人によって異なりますが、求人倍率を見ることで転職のしやすい業界・職種を選ぶことはできますし、売り手市場であるIT・通信や技術系(電気・機械)での転職は未経験からでも十分可能性があるでしょう。
ただ、第二新卒で転職した方がいい場合と転職しない方がいい場合があります。
詳しい両者の違いについては、下記の記事を参考にし、理解を深めるようにしてください。
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